Scheemeへの投資
by 湯田 将紀
Z Venture Capital株式会社(以下、ZVC)は、法⼈向けファイナンスアプリ「BlueBank(ブルーバンク)」を提供するScheemeのプレシリーズAに出資します。
青い空の下、新たな金融の風が吹き始めました。
日本の中小企業にとって、この数年の出来事は、予想外の連続でした。*¹ 2023年版中小企業白書・小規模企業白書によると、新型コロナや物価高騰、深刻な人手不足など、中小企業・小規模事業者にとって、引き続き厳しい経営環境が続いています。コロナ禍からの社会経済活動は正常化に進みつつありますが、コロナ関連融資の返済期限もピークを迎え、企業にとって収益力改善や事業再生支援がより重要となってきます。
そうした中でScheemeが提供する「BlueBank」は、既存金融機関の枠を超え、中小企業・小規模事業者を支える新たなパートナーになることが期待されるサービスです。
Scheemeの代表を務める杉守さんはこれまで7年にわたり、中小企業向けの事業を行っていて、この領域にかける思いはとてもアツい方です。そして杉守さんを支えるチームに、金融事業の経験豊富な、最高のメンバーが集まってきている。それがScheemeの今です。
Scheemeが創る世界。それは中小企業が抱えるお金を中心とした経営の課題を、1つのアプリで解決するものです。
多岐にわたる課題を抱える中小企業の経営者の方が、第一に相談できる先を目指します。そのためにScheemeは、各種の金融ライセンスを取得し組み合わせることで、既存金融機関と同等のサービスラインナップを実現できる準備を進めてきました。日々の支払いや口座の残高管理、請求書後払い、ビジネスカードなど、経営に必要なソリューションをワンストップで提供するスモールビジネス向けファイナンスプラットフォームとして、中小企業経営者のニーズに特化したサービスの展開を予定しています。
このようなアプローチでサービスを立ち上げる例はこれまでほとんどなく、おそらく今後、国内初とも言える新しい金融体験がいくつも生まれていくでしょう。
今回の出資を通じてScheemeが、中小事業者の資金繰り等の経営改善を実現し、次の事業ステージへ進むことを支援する力強いパートナーへと飛躍していくことを期待しています。Scheemeの挑戦を、ZVCは全力で応援していきます!
(参照)
*¹ 2023年版中小企業白書・小規模企業白書概要より https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2023/PDF/2023gaiyou.pdf