SOZOWへの投資

SOZOWへの投資

by 李路成

Z Venture Capital株式会社(以下、Z Venture Capital)はメタバース×教育事業サービスを提供する「SOZOW」のシリーズAラウンドに出資します。SOZOWのサービスを通じて、子どもたちの好奇心を満たす「新しい教育」の創造に期待します。

・SOZOWに投資する理由
きっかけは今年6月に札幌で開かれた「B Dash Camp 2022」にあります。この時、私はピッチイベントに登壇した小助川さん(SOZOW代表)と対面しました。イベントの中で、小助川さんの「子どもたちの未来を変えたい」「より良いものにしていきたい」という想いが、とても強く、そして熱く、私の心に響いてきたことを今でもはっきりと思い出します。子どもたちに対する誠実な人柄を見て、「彼なら日本の教育を本気で変えてくれる」と感じ、その場でSOZOWへの投資の検討を始めました。

(動画:ICCサミット KYOTO 2022に登壇する小助川代表)

その後も私は小助川さんの姿を追い、さまざまな場面でその熱い想いを語る姿を見て、私の直感は確信へと変わっていきました。

・増え続ける不登校
SOZOWが掲げる「好奇心と可能性を解き放ち、未来をSOZOWする学びの生態系をつくる」というビジョンを語る上で、日本が抱える教育課題を少し紐解いていきます。

昨年度、小中学生の不登校は24万4940人となり過去最多を更新しました。子どもの数は減少する一方で、不登校の小中学生の増加は9年連続で、10年前と比較すると小学生は3.6倍、中学生は1.7倍に増えています。特に中学生は20人に1人が不登校となっています。

子どもたちが学校に行きづらいと考える要因は様々です。

「勉強が分からない」という理由だけではなく、「先生」「生活リズムの乱れ」「友達」など要因は多岐にわたります。子どもにとって、決められた学校やクラスの環境で、その問題を解消することは容易ではありません。自分だけでは解消することが難しい現実に直面し、そして幻滅し、不登校を選択する子どもも少なくないと考えます。

・思考力、主体性を重視した教育への課題
もう1つのキーワードは、現代に求められる「思考力」「主体性」を重視した教育にあります。

社会がめまぐるしく変化していく中で、これまで日本で行われてきた暗記重視、受け身型の教育から、思考力・主体性を重視した教育へのシフトチェンジが求められています。新型コロナウイルスの影響で各地でオンライン授業の導入が進み、タブレット教材の活用が進められている今こそ、子どもたちの教育環境をより充実させる可能性が秘められていると考えます。

・SOZOWのサービスは
SOZOWは、Zoomやメタバースを活用したオンラインでの学びの提供を行っています。場所を問わず、デジタルツールを活用し、多様な個性を持つ仲間と一緒に自分に合ったスタイルで学びを深め交流することができます。メタバース上で仲間とともに創造し、創作する経験は、子どもたちの学びへの好奇心を満たす上で、代えがたい貴重な経験となるでしょう。



実は、私はキャピタリストになる以前に留学生向けの教育をテーマに起業した経験があります。その時、痛感したことは「人が成長し、育つこと」の難しさです。これを実現するにはその過程の中で、成長を実感する機会が必要不可欠だと考えています。

学びは長期的な視点を持つことが大切です。私たちはSOZOWのサービスを通じて従来の教育課題を解消し、「新しい教育」が創造されることを期待しています。

不登校の子ども、今の学びに満足を感じられていない子ども、新しいことに挑戦したい子ども。そうしたすべての子どもたちの「学びたい」「知りたい」という好奇心に応え、可能性を解き放つ未来が来ると信じています。

Z Venture Capitalは、日本の未来を支えるSOZOWのチャレンジを全力でサポートします。