”コーチングの効果を疑っていましたが、 今ではみんなに推薦したいと思えます”Lang-8 喜さん
YJキャピタルでは、出資先支援の一環として”コーチング”に全力投球しております。2020年初めよりビジネスコーチング分野でのリーディングカンパニーである株式会社 コーチ・エィ と共同でプロジェクトを遂行しています。キャピタリスト自身もコーチングスクールに通い、コーチング資格を取得し、出資先に対してコーチングを提供しています。今回は、先日リリースした「【YJキャピタル×コーチ・エィ】スタートアップ向けコーチングプログラムの活動報告」の詳細編として、実際にコーチングを受けた起業家の方のインタビューをご紹介します。
【YJキャピタル×コーチ・エィ】スタートアップ向けコーチングプログラムの活動報告
本日登場する起業家は、株式会社Lang-8 代表取締役社長 喜洋洋さんです。喜さんには2020年初めより約半年間コーチングを受けていただきました。YJキャピタルでも大型出資させていただいている急成長中の言語学習プラットフォームを運営するスタートアップです。
Lang-8, Inc.
”重要度が高いけど緊急度の低い、先送りにしがちな事柄に向き合う時間でした”
YJC大久保:早速ですが全体の感想はいかがでしたか?
喜さん:コーチング期間中は2週間に1度の頻度で30分やっておりました。短い時間でしたが、非常に体力を使う時間でした(笑)。疲れましたね、いい意味で(笑)。
YJC大久保:どのあたりが疲れるポイントだったのでしょうか?
喜さん:社内ミーティングよりも精神力を使いましたね。重要度が高くても緊急度が低い事柄はどうしても考えるのが先送りになりがちですが、そういったあまり直視したくない部分とも向き合うのがコーチングの時間でした。そういう意味で精神力を使いましたね。
YJC湯田:どういうテーマをメインで扱っていたのですか?
喜さん:基本的には組織の話です。リーダーシップアセスメントの結果について議論することが多かったですね。
※リーダーシップアセスメントは、社長に対して実施する社員からの評価リサーチ
YJC湯田:コーチングを受けて一番価値を感じたところはどこでしたか?
喜さん:自分ではこうしないとダメだな、とか、向き合わないとダメだなと、潜在的に感じていることを、コーチの力を借りて、明確にしていく、深掘りしていく、そして行動につなげていくと言った一連の流れに一番価値を感じました.
”会社をより良くするために自分はどうなればいいか、というテーマをよく話していました”
YJC大久保:印象的だったことはありますか?
喜さん:リーダーシップアセスメントによって、周りから見た社長としての自分が、定量評価されたのは印象に残っています。特に、「評価点が足りないすべての能力を上げる必要はなく、その中でも特に重要だと思うスキルを取捨選択して注力していくといいですよ」とコーチからお声がけいただいたのは印象的です。
もう一つ印象的なことがありました。社内ではもともと、”HRT(謙虚、尊敬、信頼)を極める”というバリューがあります。テキストでややこしくなりそうな場合はビデオチャット等の口頭で話をする”といったことをしているのですが、コーチングを受けてからは、“そこで培ってきた信頼関係に基づいて、遠慮せずに率直に意見を伝えられるようになりたい”と思いました。そういった、会社をより良くするためには自分はどうなればいいのか、というテーマはよく話していました。
YJC大久保:リーダーシップアセスメントのお話がありましたが、今後も継続してやっていきたいですか?
喜さん:はい。また、私以外のマネジメント層も、リーダーシップアセスメント、コーチングを受けると組織全体としてリーダーシップが上がると感じたので今後取り組みたいです。
YJC湯田:実際にコーチングにより行動変容することで、どういった成果があったのでしょうか?
喜さん:コーチングを受け始めた頃から組織課題に取り組んでいたのですが、終わる頃にはある程度は解決していました。それと自分を客観視することができ、悩むことも減ったと思います.
”一段深く考える、考えを前進させるという役割をコーチングの時間は果たしていました”
YJC湯田:コーチングはどういう役割を果たしていたのですかね?
喜さん:1人で考えていたら、同じ事をぐるぐる考えがちですが、コーチがいることで、なぜそれを考えたのか?、どうしたら解決できるか?、といった問いにより、考えを紐解いていくことができました。そういったより一段深く考える、考えを前進させるといった観点でコーチングは役割を果たしていたのだと思います。
YJC大久保:これまでもコーチングを受けたことがあるとのことでしたが、コーチ・エィ社のコーチングは何か違いがありましたか?
喜さん:もともと受けていたのは、カウセンリング要素が強く、話を聞いてもらえるという印象が強かったです。コーチ・エィさんはビジネス寄りの内容でより実用的な印象でした。
YJC湯田:コーチングを受けた半年と、受けなかった半年の差分は何が一番大きくなりそうですか?
喜さん:組織課題に向き合い、それを解決するのが遅れたかもしれない、であるとか、同じ考えでぐるぐるしてスッキリしないことも多かっただろうな、と思いました。また、コーチング的な問いを投げかけて相手に考えてもらうコミュニケーションをメンバーにできなかったかもしれないです。
YJC湯田:他に感じた価値はありますか?
喜さん:他の人に話せないような事を話して頭の中を整理できるのは貴重な時間でした。
YJC湯田:期間中、具体的にはどう活用していたのですか?
喜さん:毎回話したいテーマを持ち込んで、セッション中に頭の中を整理し、次の2週間にやるアクションを決めるという30分の使い方でした。そして2週間後のセッションで、実施したアクションの振り返りをするといったことをしていました。
YJC湯田:コーチングセッションの中で、ティーチング的なことの価値はあったのでしょうか?
喜さん:基本的にはティーチングはなく、コーチングがメインで、自分が変化していったと思います。
YJC大久保:2週間に1回の30分で行動変容が起こるというのは凄いですね。
”受ける前は時間の無駄だろうと思ってましたが、今ではコーチングは誰もが受ける価値があると感じます。”
YJC湯田:最後にお伺いしたいのですが、今回コーチングを受けてみて、他人に推薦するとしたら、どういう人に勧めたいですか?
喜さん:基本的に誰もが受ける価値があると思います。特に組織課題を抱えている人は良さそうです。受ける前は、コーチングは時間の無駄だろうなと思っていました(笑)。ひたすら問いかけられても、分かっていることしか出ないと思っていました。ただ、実際に受けてみるとすごい良かったです。さくらインターネットの田中社長のウェビナーを見ていたのですが、田中さんも受ける前はネガティブな印象を持っていたとおっしゃっていました。起業家であれば、コーチングを受ける時間があれば事業に集中するよ、と考える人が多そうなのは難しいところですね(笑)。
YJC大久保:ティーチングではないので、答えは喜さんご自身の中にあるのと思うのですが、コーチがいるからこそ前進していくというのは、面白いですよね。
喜さん:関心がある人はYJキャピタルのキャピタリストの方にコーチングしてもらうと良いと思いますし、よくわからない人は1回体験すると良いと思います。コーチングの良さは、言葉で説明しても伝わりづらいので(笑)。
YJC大久保、湯田:喜さん、貴重なお時間ありがとうございました!!
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