STONE.Bへの投資

by Chihiro Kameoka

Z Venture Capital株式会社(以下、ZVC)は、日韓のアーティストのイベント企画・運営からチケット・グッズ販売、ファンクラブ運営までをワンストップで提供する「mahocast」等を展開する株式会社STONE.B(以下、STONE.B)に出資しました。

K-POPは、グローバルで人気があり、市場規模としても成長を続けているポテンシャルのあるエンターテインメントです。しかし、日本のスタートアップから市場に参入するアングルが難しいと感じていました。そんな中、私が出会うことができたのがSTONE.Bです。

STONE.Bは、イベントの制作・運営にとどまらず、イベントの企画から自社で提案することができ、チケット・グッズ販売やファンクラブの運営など、アーティストの活動に関わるサービスをワンストップで提供しています。

これらの役割をすべて提供できることに加え、経営チームが日韓双方の文化をネイティブレベルに理解し、多数のイベントを成功させた実績を持っていることは、STONE.Bの強力な競争優位性になっています。実際に、これまでに「IU」や「NMIXX」などの一流アーティストのライブイベントを主催し、成功させた実績を持っています。

PR TIMES:TWICE、ITZYの妹、NMIXX!再来日公演「 “NMIXX CHANGE UP : MIXX LAB in TOKYO ENCORE”」盛況開催!「おばあちゃんになるまで一緒にいましょう」(2025年6月4日 株式会社STONE.Bより)

私はプライベートでもK-POPが好きなのですが、人気・実力を兼ね備えた一流アーティストのライブをスタートアップが主催できているのは、稀有な実績だと感じています(実際に、私はSTONE.Bを知る以前に、STONE.Bが運営するプラットフォーム「mahocast」を通じて、NMIXXのライブチケットをプライベートで購入していました)。

また、経営チームは非常にエネルギッシュで、韓国出身で、イベントの企画・提案力に優れる代表のチョ・ユンサンさんと、ITサービスの開発・改善に長けたキム・ウジェさんがタッグを組んでおり、事業に必要な要素をうまく補い合うことができています。日本で起業し、ピボットして今の事業にたどり着いたということで、大変な部分も多かったと思います。しかし、粘り強く事業をここまで伸ばしてきたお二人だからこそ、これから先も持続的に会社を成長させることができると信じています。

日韓のIPはK-POP以外にも多数存在し、需要も高いため、今後STONE.Bは日韓IP間の専門商社のような独自のポジションを確立していくことができると思います。K-POPやJ-POPはグローバルでも人気があり、グローバルツアーを主催して世界の市場に進出していくこともできると考えています。大きなポテンシャルを秘めた市場に挑戦するSTONE.Bを、ZVC一丸となって支援していきます。