Genonへの投資
By 内丸拓
Z Venture Capital株式会社(以下、ZVC)は、アトピー性⽪膚炎専⾨の患者向けアプリを提供する株式会社Genon(以下、Genon)のシードラウンドに出資します。
「医療の見える化をし、個別化医療を実現する」をミッションに掲げるGenonへの出資。今回、その想いについて触れたいと思います。
肌がかゆい、乾燥する、ニキビが治らない等、肌に関する悩みは多くの方が一度は経験しているのではないでしょうか。
私自身も肌が荒れやすく、10年以上皮膚科に通い続けています。アトピー性皮膚炎の患者数は増加傾向にあり、厚生労働省の患者調査によると、1990年には推計で約23万人でしたが、2017年には約51万人となり、この30年近くの間で倍以上に増えています。
アトピー性皮膚炎の影響として
- ・痒みによる精神障害・集中力の低下
- ・将来への不安から家族の生活の質の低下
- ・症状による休学・休職、等
が挙げられ、患者は精神的にも大きな負担を抱えています。
一方、皮膚治療に関する多くの情報が溢れるなかで、その中から自分に合う治療を見つけることに、ハードルを感じる人は少なくありません。
皮膚科では短時間での診療が一般的で、「聞きたいことが聞けなかった」「もっと症状を詳しく知ってもらいたかった」という感想を持った方も多いのではないでしょうか。
今回、ZVCが出資するGenonは、アトピー性⽪膚炎専⾨の患者向けアプリ「ヒフメド」を通じて、患者一人一人に寄り添った医療を届けることを目指しています。
ヒフメドは、国内外の大学病院・クリニックと提携、共同開発が進められています。オンライン診療にとどまらず、対面診療での活用についても様々な可能性があり、皮膚疾患を持つ患者に寄り添った医療に繋がることが期待されます。
GenonのCEOを務める高原さんは、重度の皮膚疾患で一年ほど寝たきりになるとても辛い経験をされていて、ユーザーインタビューのなかで、皮膚炎に苦しんでいたCOOの高砂さんと出会いました。
メンバーが「患者」としての立場を持つ一方で、医師、エンジニアや医療経験者など様々なキャリアを持ったメンバーが参画しています。そのGenonだからこそ、患者に寄り添い、皮膚の症状で苦しむ人を、1人でも多く救うサービスを浸透させていくと確信しています。
ZVCとしてGenonの挑戦を全力でサポートしていきます!