ソラジマへの投資
by 内丸 拓(たくまる)
Z Venture Capital株式会社(以下、ZVC)は、オリジナルWebtoon制作スタジオ「SORAJIMA」を運営する「ソラジマ」のシリーズBラウンドにリード投資家として追加出資しました。
いきなりですが、皆さんは『Webtoon』という言葉を聞いたことはありますか。Webtoonとは、スマホに特化した縦スクロール型・フルカラーのマンガのことです。現在、韓国や中国を中心に世界規模でWebtoonの読者層は広がっていて、日本でも浸透しつつあります。
韓国で大ヒットし、日本でもリメイクドラマが作成された「梨泰院クラス」も、実はWebtoonが原作です。
*その全体の市場規模は2021年の36億7347万ドル(約4400億円)に対し、2028年には262億1359万ドル(約3兆1500億円)まで成長すると予測されています。(*『Global Webtoons Market Size, Status and Forecast 2022-2028』より)
そしていま、このWebtoon市場で日本から世界に羽ばたく存在が、ZVCが出資した「ソラジマ」です。
ソラジマの魅力
ソラジマの魅力は、豊富なオリジナル作品にあります。2019年に創業したソラジマは、「今世紀を代表するコンテンツを創る」というミッションの実現のために、グローバルに広がるWebtoon市場において多数のオリジナル作品を制作・配信しています。
2022年度は国内最多の26作品を公開し、2023年度にはさらに51作品を公開するという「五十音計画」を掲げています。これはWebtoonの本場、韓国のトップスタジオに匹敵する制作ライン数です。
特筆すべきは、作品数だけではありません。約3億4,000万人のユーザーがいるとされる、中国最大のオンラインコミックプラットフォーム「快看漫画(Kuaikan Comic)」において、ソラジマが発表した作品は日本作品ランキングで上位を占める存在となっています。すでに、世界約10か国に進出し、グローバルでその活躍が顕著になっています。
comicoで配信中「傷だらけ聖女より報復をこめて」(©︎編乃肌/SORAJIMA)
そしてソラジマの真の魅力は、その作品を支えるメンバーにあります。
共同代表の前田さん、萩原さんは、性格こそまったく異なります。しかし2人には「誰もがバカにする、大きな夢を叶えてみせる―。」という思いから「今世紀を代表するコンテンツを創る」というミッションに本気で向き合っています。そしてそれは他のメンバーにも同じことが言えます。
(左から共同代表の前田さん、萩原さん)
社員に最大限の自由度と裁量を持たせ、さらには組織としての強みを活かせるようノウハウの共有等の仕組み化を徹底し、以前からいるメンバーも、新しく入ってきたメンバーも同様にミッションに向き合い、本気でグローバルで戦うという揺るぎない熱量を感じます。
私は本気でソラジマが世界No.1のコンテンツを作ると信じています。彼らの挑戦はまだ道半ばです。今回の資金調達を機に「世界規模で大きな価値を提供するエンタメスタートアップ」として更なる飛躍を遂げることを期待し、ZVCとして引き続きソラジマの挑戦を全力でサポートしていきます。