YJ1号ファンド、投資24億円で7倍の168億円回収実績
2012年9月にヤフーのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)として誕生したYJ1号投資事業組合(以下、YJ1号ファンド)は、これまでに出資した19社のうち12社においてIPO・M&Aを実現しました。
そして、2023年5月に無事にファンドを解散する運びとなりました。この場をお借りして、貴重な出資機会をいただきました起業家の皆さまに感謝をお伝えすると同時に、YJ1号ファンドの歩みと実績を報告いたします。
YJ1号ファンドの沿革
投資活動・投資実績
YJ1号ファンドで出資を行った19社のカテゴリー、ステージ別の内訳、投資実績を紹介します。このうち投資実績では、YJ1号ファンド全体で約24億円の出資を行い、リターンは約140億円(IRR42%)となりました。
YJ1号ファンド ポートフォリオ
YJ1号ファンドを通じて、合計19社への出資を行いました。
終わりに
元YJキャピタル社長の小澤です。
今回解散するYJ1号ファンドは私にとっても非常に想い出深いファンドです。「ヤフーとしてCVCをやりたい」という大矢CFO(当時)の意向を受け、最初に作った小さなファンドでした。
30億円という規模ですから、案件を選びに選びました。数少ないスタッフではありましたが、投資後もできるだけ丁寧に対応することを心がけました。結果、ベンチャーキャピタルとして本当にすばらしいリターンを達成することができました。起業家の皆様、そしてYJ1号ファンドに関わって頂いたすべての方々に改めて感謝申し上げたいと思います。
YJキャピタルの設立から10年が経ち、先日無事にYJ1号ファンドの解散日を迎えました。
YJ1号ファンドを通じ、素晴らしいスタートアップとの出会い、出資の機会を頂戴できたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
そして、10年間、ともにYJキャピタル・ZVCで仕事をしてきた仲間たちにも「ありがとう」を伝えさせてください。
こちらは当時の投資戦略の説明資料です。5つの投資方針と共に、多くのスタートアップとつながりを持つことが出来ました。
ヤフー出身の起業家であるパレットクラウドとヤプリにシード出資し、その2社が素晴らしい結果にたどりついたストーリーには勇気を与えてもらいました。
くふうカンパニー、フリークアウト、ジーニー、レアジョブ、マーケットエンタープライズ、GameWith、鎌倉新書、ユーザベース、Aiming、iettyとはヤフーの強い領域をより強く、弱い領域を補完する機会をいただきました。
Tokyo Otaku Mode、Helpfeel、WHILLとは日本から海外を目指すという挑戦をご一緒させていただきました。
トラディショナル領域のIT化では、ラクスル、八面六臂、スマイルワークス、むすびすと、今ではDX業界を代表する各企業に出資する機会をいただきました。
これからも社会にUpdateを起こす素晴らしいスタートアップの皆さんと、ZHDが持つ事業アセットを組み合わせ、成長をご支援させていただきたいです。