REJECTへの投資

by 内丸 拓(たくまる)

世界中で人々に興奮と感動を与え続けるスポーツの世界。

この記事を公開した2023年3月には、野球・日本代表がWBCにおいて準決勝でメキシコに劇的なサヨナラ勝ちを果たし、続く決勝のアメリカ戦では1点差の大接戦のなか、最終回、大谷 翔平選手が同僚のマイク・トラウト選手から三振を奪い優勝を決めるまでの流れは、ドラマや漫画でも描くことができないスーパースターたちの物語として世界中が惹きこまれました。

今回取り上げるのは、近い将来、こうしたリアルのスポーツと同様に世界に熱狂を与えようとするeスポーツがテーマです。

eスポーツの人気はすでに一部の人だけのものではありません。賞金総額が10億円を超える大会に、世界中から有名選手が参加し、そこで繰り広げられる白熱した試合に世界中のファンが釘付けとなっています。リアルのスポーツと異なり、競技場やグラウンドに行かなくても、環境さえ整えばどこでも熱中することができる。それがeスポーツの魅力の1つです。

市場規模で見てみると、¹再来年2025年には国内で600から700億円、波及効果まで含めると2,850から3,250億円の市場規模になることが見込まれています。また、*²おととし(2021年)の中学生への調査で、将来なりたい職業の2位にプロeスポーツプレイヤーが入るなど、足元での人気も固まりつつあります。

(*²画像:中高生が思い描く将来についての意識調査2021 | ソニー生命保険より)

REJECTへの投資
今回、Z Venture Capital(以下、ZVC)は、このeスポーツにおいて日本トップを走る「REJECT」にリード投資家として追加出資をしました。REJECTは、2018年12月の創業以来、eスポーツ領域を中心に事業を展開していて、プロeスポーツチーム「REJECT」、それにゲームタレントブランド「REVIZE」を展開しています。

特にeスポーツチーム「REJECT」は2021年、2022年累計賞金獲得額で日本一位となり、フォロワーの数も300万人(選手ストリーマー累計)を超える「ビッグチーム」です。

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(「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON2」の様子)

2022年10月には、公式プロリーグ「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON2」のPhase2で優勝し、そのあと、マレーシアで開かれた世界大会に日本代表として出場しました。この大会は、世界各国の予選を勝ち上がった計48チームが参加し、さらには賞金総額が日本円で約6億円という、リアルのスポーツさながらの規模と熱気で行われました。

賞金総額は約6億円!eスポーツの祭典に挑む日本代表「REJECT」を紹介

REJECTでは、eスポーツプレイヤーであった代表の甲山翔也さんのもと国内トップクラスの選手が集い、日々、切磋琢磨しながらチーム力を磨いています。彼らは今後も国内のeスポーツを牽引し、世界に対して日本のeスポーツを発信し続ける存在であると確信しています。

また、今回の資金調達を機に「eスポーツ選手ならびに人材の獲得・育成への投資」、「ゲームカルチャー領域におけるブランド構築」に力を入れていく予定です。人材への投資、ブランド力の強化を通じてさらなる成長を遂げるREJECTを、ZVCは引き続き全力で応援していきます。


引用
*¹ 一般社団法人日本 e スポーツ連合「eスポーツを活性化させるための方策に関する検討会」報告書より